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第39回岡山大会 研究発表演題および要旨

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演題名 発表者(所属) 要旨
1 05 3軸加速度計を用いた幼児の運動および生活活動の身体活動評価 米野吉則(兵庫大学健康科学部) 加速度計の強度の検出は、独自のアルゴリズムでエネルギー量に換算されてメッツ値として算出される。加速度計の機種によりそれぞれでの活動強度の評価は若干異なるうえ、3軸加速度計HJA-750C加速度計を用いた幼児の身体活動の研究はごく僅かである。そこで本研究の目的は3軸加速度計HJA-750Cを用いた幼児の運動および生活活動の実測メッツ値と予測メッツ値、成人の実測メッツ値を比較し、幼児における3軸加速度計HJA-750Cを用いた身体活動評価の特徴を検討した。その結果、5歳児、6歳児の平均メッツ値は予測メッツ値や成人の実測メッツ値よりも高い値であった。よって3軸加速度計HJA-750Cの場合は、中高強度の基準を4メッツ以上にすることが望ましいことが推察された。
2 02 園庭の無い保育所における幼児の身体活動に関する総合的考察 藤木優子(浦安市立みなみ認定こども園)

嶋﨑博嗣(東洋大学)

近年,子どもの身体活動の問題が指摘されている.一方で,待機児童問題が深刻な都市部では,園庭の無い保育所が顕著に増加しているものの,そこに着目した研究は皆無に等しい.そこで本研究は,園庭の無い保育所に焦点を当て,平日5日間の3歳/5歳児の身体活動量及び運動強度に関する実態調査を実施し,年齢・性別・天候・保育内容等の観点からどのような差異が認められるのかを検討した.その結果,性別・年齢別・保育内容別に有意な差が認められた.また,身体活動量と運動強度は必ずしも合致せず,園庭の無い保育所にとって貴重な身体活動の場となる散歩と公園遊びには,様々な課題があることが明らかとなった。
3 03 運動遊びを用いた幼児の障害理解教育プログラムの開発 嶋﨑博嗣(東洋大学)

平野智之(東洋大学)

近年,学校教育現場において多様性理解は重要な実践課題となっている.しかし,保育現場における実践展開は少なく,絵本の読み聞かせによる「障害認知-支援の必要性」といった実践展開が中心であった.本研究は,そうした枠組みではなく,感覚遊びを通して普段の暮らしの中で目にする社会的装置(点字ブロックやスロープなど)の意味を考えたり,安全性に配慮した身体制限を伴う運動遊びを通して障害を追体験できるプログラムを開発した.こうした遊びを通して得る身体感覚を手掛かりにして,幼児の多様性理解や共生感覚への気づきにアプローチした.本稿では,本プログラムの枠組み,幼児の姿を開示し,保育への導入可能性について提案する.
4 04 親子ふれあい遊び場面にみる乳幼児の気質特徴と行動 奥富庸一(立正大学社会福祉学部) 本研究は、幼児の気質特徴を手がかりに、幼児の行動傾向を観察することによって、親子ふれあい遊びを提供する側が、より効果的な提案ができるよう、その提案方法を模索することを目的とする。 その結果、遊び提供者と関わろうとする子ども(近接児)は、非近接児と比べて、不機嫌さが強く、慣れにくさがなく、気持ちの切り替えの早い気質特徴を持っていることが示唆された。また、保護者の意思で近接を試みる場合には、子どもは拒否的な姿勢を示すことが観察された。
5 13 幼児期のスクリーンタイムと不適応行動の関連 ー遊び経験の媒介による変化に着目してー 榎本夏子(日本体育大学大学院博士後期課程)

鹿野晶子(日本体育大学)

野井真吾(日本体育大学)

スクリーンタイム,遊び,不適応行動の二者間の関連を指摘する報告は数多い.しかしながら,それら三者の関連を同時に検討した研究は管見の限りない.そこで本研究では,東京都の公立幼稚園児87名を対象に,スクリーンタイムと不適応行動との関連について,遊び経験の媒介効果を考慮して検討を行った.その結果,媒介変数に遊び経験を組み込んだモデルの適合度が良好であり,スクリーンタイムと多動因子の間に遊び経験の媒介効果が確認された.以上の結果から,スクリーンタイムは多動行動に影響するものの,遊び経験がその関係を減衰させる可能性が示唆された.
6 14 起床から登園までの時間と生活習慣との関係 ―東京都の保育園幼児を対象にして― 篠原俊明(東京未来大学)

長野康平(山梨大学)

中村和彦(山梨大学)

本研究では,起床から登園までの時間を把握するとともに,その時間の多寡と幼児の生活習慣との関係を明らかにすることを目的とした.3歳から6歳までの幼児641名(男児344名,女児297名)を対象として,起床時刻,登園時刻,朝食時刻,夕食時刻,スクリーンタイムなどについて質問紙調査を実施した.その結果,起床から登園までの時間(朝時間)が短いと睡眠時間が長く,朝時間が長いと起床時刻や朝食時刻が早い一方,登園時刻が遅く,自分で起きることができ,さらに起床時の機嫌が良いことが明らかとなった.今後は,母親の就労状況や兄弟の有無,朝時間での余暇活動,通園時間などについても捉え検討していく必要がある.
7 10 保育者の省察からみた幼児の心身の育ち~身体表現遊びの実践事例~ 石垣李沙(青山学院幼稚園)

飯田万由(青山学院大学大学院)

河本洋子(青山学院大学名誉教授)

保育現場における身体表現遊びの様相を経年的に振り返り、子どもたちに何が育ったかをみようとした。踊りに親しみ、自分たちなりに踊っていた年少組数名の子どもたちの遊びから発し、年長組の秋には、大勢で気持ちを合わせて踊り、ONE TEAMとして盛り上がりをみせるまでに成長した実践例である。保育者が保育の計画に見通しを持ち、また子どもたちの心身の成長を願ってかかわることで、子どもたちは「チアダンス」という身体表現から、振り付けや踊りそのものだけではなく「個」から「友だち」・「仲間」への意識の広がり、鯨岡のいう「私」と「私たち」の両面を合わせもつ心身の育ちを確認することができた。
8 15 1号認定の幼児における土踏まず形成の有無と運動能力の関係 𡈽田豊(中国短期大学)

渡部昌史(新見公立大学)

本研究では,2010年代の就学前の1号認定の子どもを対象に,土踏まずの形成の有無と運動能力の関係について検討した。その結果,土踏まず形成群の片足立ちが,土踏まず未形成群の片足立ちに比べて,有意に長かった(p<0.01)。25m走,ボール投げ,立ち幅跳びについては,2群間に有意差は認められなかった。よって,土踏まずの形成の有無は,片足立ちに影響を与えている可能性が示唆された。保育者は,土踏まずの未形成である子どもは,バランスがとりにくいことを考慮し,運動遊びをはじめ保育の活動の際には,転倒などに気を付ける必要があると考えられた。
9 16 熊本地震における乳幼児の心身の変化と課題 高橋多美子(和歌山大学 教育学部) 熊本地震の被害の大きかった地域の就学前施設園長21名を対象に、震災後における乳幼児の心身の変化を調査した結果、21園中16園(76.2%)において、「不安で泣く」「音を怖がる」「一人でいられない」など様々な心身の変化が生じていた。また、「地震ごっこをするようになった」「乱暴な言動で周囲を困らせる」など乳幼児に対して適切な対応が必要である状況が散見された。今後の課題は、今回の調査を基に詳細なヒアリング調査を実施し、乳幼児の心身回復の状況や有効な保育の在り方等を明らかにすることである。
10 09 園庭の雪面の工夫が幼児の身体活動に与える影響 板谷厚(北海道教育大学)

田中良(日本体育大学)

野井真吾(日本体育大学)

本研究において,われわれは遊び空間を創造する資材として積雪を活用し雪面状況を多様化することが,幼児の屋外自由遊びに与える影響を定量的に明らかにしようと試みた.旭川市立保育所にて積雪寒冷期間の幼児の屋外自由遊びを調査した.GPSにより幼児の位置を特定し,活動量計を用いて活動量を定量化した.令和元年12月と翌年1月に実施した調査を比較した.積雪の増加にともない雪山は大きく成長し,ソリ滑りなどの雪山での活動はよりダイナミックになった.雪山に登る階段の造成や雪山周囲のトラック状に除雪・圧雪したエリアは,ソリ滑り後の子どもたちの動線を明確にし,かけっこなどの移動運動遊びを促した.
11 11 小学校における防犯教育に関する共育プログラムの構築ー異年齢集団活動による教育実践と有効性ー 八木利津子(桃山学院教育大学) 本研究では、小学校内外で起こりうる危機の防止について児童が主体となって学ぶ活動可能な新たな安全学習方法の構築に向けた教材づくりと有効性を検証する。方法は筆者が作成した視覚教材と解説資料を活用し、1年生(被伝達群61名)に学習内容を伝達教示したサポート群と伝達を必要としない非サポート群の6年生を対象(計48名)に、学習意欲や理解等を自記式質問紙調査にて比較した。調査結果から【学習意欲】【説明の楽しさ】は非サポート群が高値となり、下級生への説明条件の有無と学習意欲の関係性は乏しいと判ったが、【知識理解】【伝達困難感無し】等はサポート群が上回った。また【安全学習の有用感】では、不審者対応や生活安全全般の多岐に渡る記述内容からサポート群の理解度の深さが示唆された。
12 08 子どもの体験や経験を支える保育者の役割に関する一考察~縄あそび・縄跳びを通した子どもの育ちから~ 脇坂亜沙子(南秦野保育園)

小林理穂(虹と風保育園)

小島栄希(ベル・フラワー保育園)

本研究では、保育者2名の縄あそび・縄跳びに関する実践を、本学会の幼少児健康教育セミナーを契機として整理し、各エピソードから検討をおこない「保育者の願いと子どもの興味関心のギャップ」「遊びに制限」「先入観の醸成における保育者のかかわり」等の概念が抽出された。概念の抽出にあたって保育者が子どもに多大な影響を与えていたことがエピソードから推察され、人的環境である保育者が、子どもの表層の姿だけではなく深層の姿を捉えていかなければならないことが示唆された。 今後の課題・提言として、子どもと共に保育者も多様な体験や経験を積み重ね、子どもの主体性を引き出すための進行役とならなければならないことが挙げられる。
13 06 保育者養成校の学生のGRITの高さと保育のやりがいおよび困難さとの関連

~保育者養成校の学生の実習報告の分析から~

田村知栄子(名古屋女子大学) 本研究では保育者の困難挑戦心・やりぬく力としてこのGRITに着目する。実習を終えた学生90名に対して「保育のやりがいと困難」に関しての内容の自由記述をおこない、GRIT尺度高群と低群に分け、KJ法によって分類した。多くの学生が実習を通して改めて「こどもの成長」に関わる重要な職業であるとの認識がみられた。困難さに関しては、GRIT高群の学生と低群の学生ではラベル抽出の違いがみられた。GRIT高群の学生は、自己の実習を省察しておりその困難さが保育者としてさらに成長していく様子がうかがえた。GRIT低群の学生はネガティブな内容を反芻し、保育者としての自信を失っていくのではないかと示唆された。
14 07 保育者養成校の大学生におけるGRIT、保育者効力感、バーンアウトの経年変化 半谷真唯(名古屋女子大学)

飯田ノア(名古屋女子大学)

落合由多(名古屋女子大学)

栗屋結奈(名古屋女子大学)

鈴木愛梨(名古屋女子大学)

鈴木日菜(名古屋女子大学)

柘植泉希(名古屋女子大学)

永井友唯(名古屋女子大学)

古川莉奈(名古屋女子大学)

森本紗生(名古屋女子大学)

田村知栄子(名古屋女子大学)

本研究では、保育者養成校の学生のGRITの経年変化に着目する。保育者養成校の学生が先行研究と比較してGRITが有意に低かったことを報告した(森口・田村、2020)。しかしながら、すべての実習を終えて、乗り越えた際にはGRITに変化があるのではないかと考えた。保育実習を終えた学生女子161名(3年生)を対象として自記式質問紙調査をおこなった。さらに、その1年後に同様の調査をGRITの経年変化を算出したところ、4年次には有意に高くなっていた(t= -4.856, p<.000 )さらに、4年次のみ先行研究と比較したところ先行研究とは有意な差が見られなかった。
15 21 保育者の保育活動中における生理的ストレス-酸化ストレスと抗酸化力を指標として- 松浦義昌(大阪府立大学高等教育推進機構)

川端悠(大阪府立大学)

髙根栄美(大阪保育総合大学)

三宅孝昭(大阪府立大学)

保育者の心理的ストレスに関する調査研究は数多く行われているが、生理的ストレスに関する研究は少ない。本研究は、酸化ストレス(d-ROMsと抗酸化力(BAP)を指標として、保育者の1年間の推移の生理的ストレスを検討した。被験者は山口県のY保育園に勤務する女性保育者18名であった。被験者は、年4回(3月、6月、10月、1月)、d-ROMsとBAPを測定した。d-ROMsとBAPは月間要因に差が認められ、d-ROMsは他の月より10月が有意に高く、BAPは1月が低かった。10月のd-ROMsが高値を示した要因として、9月は運動会行事による身体的負担が大きく、蓄積疲労が解放されず10月に影響したものと推察される。1月のBAPが低値であったのは、風邪などひきやすい季節的な影響により抗酸化力が低くなったものと考えられる。
16 01 新型コロナウイルス感染症拡大下のA幼保連携型認定こども園の保育実施報告

- 2020年2月~8月の事例 -

小菅佳子(認定こども園ふたばランド)

星永(埼玉県立大学)

角藤智津子(東洋大学人間科学総合研究所)

飯村真司 (認定こども園ふたばランド)

新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、日本でも感染症対策本部より対応策などが発表されるようになり、国・県・市などから幼稚園、保育所、認定こども園に情報が届くようになった。そこで、未だ消息に至らず拡大し続けている状況にどのように対応すべきか、日本全国の保育者が直面している難題であり、安心安全の環境徹底には、今後のコロナ状況を踏まえなければならないと感じ、新型コロナウイルスの発症から8月までの実施状況を報告する。
17 17 保育者養成課程に在籍する学生の自然体験と価値観との関連性 新戸信之(秋草学園短期大学) 幼児期の自然体験が心身に及ぼす有効性について、多くの報告がなされている。自然環境の多様性は子どもの自発的な活動を動機づけると考えられるが、幼児期の活動は保護者や保育者に委ねられているのが実情である。したがって、保育者の自然体験に対する価値観は、少なからず子どもの活動に影響を及ぼすと考えられる。本研究は、保育者養成課程に在籍する学生の自然体験およびその必要性に対する意識について調査し、両者の関連性について検討した。その結果、比較的労力を必要とする活動の経験率が低い傾向が見られた。経験数とその必要性との関連性について検討した結果、経験数が必要性に有意な正の影響を与えていることが認められた。
18 18 学生に対する生理・生化学的指標を用いた健康教育実践の試み 三宅孝昭(大阪府立大学)

松浦義昌(大阪府立大学)

川端悠(大阪府立大学)

20歳代の約25%が睡眠不足を感じており(厚生労働省)、将来子育ても視野に大学の健康教育で睡眠の重要性を認識させることは必要である。本研究は睡眠に関連した唾液中の分泌型免疫グロブリンA(以下s-IgA)と体温を指標として学生の良好な睡眠覚醒リズムについて検討する。さらにそれらデータを用いた教育実践を試み、その効果を検討する。 対象学生は4名で、日常生活(介入前)と良好な睡眠覚醒リズム生活(介入後)を各々2日間、唾液採取、体温測定、生活リズム記録を行った。学生には測定結果を返却し、自由記述でレポートさせた。 介入後の睡眠覚醒リズムは良好となったが、s-IgA 及び体温に良好な結果は得られなかった。しかしながら、学生レポートからは睡眠の重要性を認識する記述が得られ、教育効果はあったと考えられる。
19 19 グループ討論時の立ち机利用が発話数に及ぼす影響〜大学生対象としたプレ調査の結果〜 田中良(日本体育大学体育研究所)

鹿野晶子(日本体育大学)

野井真吾(日本体育大学)

本研究では,子どもを対象とする調査のプレ調査として,大学生および大学院生を対象にグループワーク(以下,GW)時の立ち机利用が発話数に及ぼす影響を検討した.調査では,30分間 GWを立位で行う条件(立位条件)と座位で行う条件(座位条件)を設定し,発話数および発話数の5分間ごとの累積比率を条件別,グループ別に比較した.その結果,条件別の発話数に顕著な差はなかったものの,条件・グループ別にみた5分間ごとの累積比率は,立位条件で開始10分までのばらつきが小さかった.以上の結果から,GW時に立ち机を利用することは,開始10分までの発言密度をグループ間で同程度にすると推測された.
20 22 新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う長期休校中の子どもの困り事と保護者の心配事との関連 田村史江(日本体育大学大学院体育科学研究科博士前期課程)

榎本夏子(日本体育大学大学院体育科学研究科博士後期課程)

田中良(日本体育大学)

鹿野晶子(日本体育大学)

野井真吾(日本体育大学)

新型コロナウイルス感染症の拡大により,わが国では,首相が小・中・高・特別支援学校の臨時休業の方針を固め,外出自粛生活を余儀なくされた.これにより,子どもたちの居場所や行動は制限されてしまった.このような状況が子どもに及ぼす影響は小さくないと考える.そのためわれわれは,「子どものからだと心に関する緊急調査」を実施し,長期休校中の子どもの困り事と保護者の心配事の実態,ならびに両者の関連を検討した.その結果,両者の回答率の順位には相違があった.また,子どもの困り事と保護者の心配事の回答分布にはある程度の関連を認めることができたものの,その一致度は必ずしも高いとはいえない様子も確認された.
21 20 コロナ禍による緊急事態措置中における大学生の健康意識と生活習慣に関する実態 川端悠(大阪府立大学)

三宅孝昭(大阪府立大学)

松浦義昌(大阪府立大学)

COVID-19によって生活習慣が大きく変容した。我々は学生の健康意識や生活習慣に関する課題を学生へ科し、課題の結果からコロナ禍における学生の健康意識と生活習慣に関する基礎資料の作成を目的とした。 調査項目は①平成30年度 スポーツの実施状況等に関する世論調査から引用した4項目と②一週間の生活習慣(起床時刻、就寝時刻、睡眠時間、歩数、等)に関するものであった。①に関しては、全国の学生データを対照群として比率の差を実施した。その結果、本学の学生は対照群よりも健康で体力に自信があると感じている割合が有意に多かった。②に関しては、平均起床時刻は9時34分、平均就寝時刻は25時23分(25時〜27時に就寝する割合は52%)、平均睡眠時間は7時間40分、平均歩数は3,611歩であった。詳細については当日、発表する。
22 12 コロナ(臨休から再開後)における小学校実践に関する一考察

―健康・運動面の取り組みを通して―

山﨑功一(高知市立潮江南小学校) 新型コロナウイルスにより、臨時休校を余儀なくされ様々なことに追われた学校現場。そのなかで、教員は再開後の体育授業に向けてのどのような取り組みを行ったか。また、児童や保護者の意識はどうであったのか。さらには、学校再開後におけて様々な規制のなかでの体育授業はどのように行われたか。そのような健康・運動面の取り組みの一端について、実践内容や児童・保護者の意識調査を含めて発表資料にて報告する。
23 23 休み時間の延長が小学生の身体活動量に及ぼす影響 長野康平(山梨大学)

篠原俊明(東京未来大学)

中村和彦(山梨大学)

本研究では,小学校の休み時間の長時間化が児童の身体活動量に及ぼす影響を検討することを目的とした.介入期間中は中休みの時間を10分間延長した.小学5年生80名(男子39名,女子41名)を対象に,介入の前後と介入期間中の身体活動量(歩数・運動強度)をライフコーダで評価した.その結果,介入の前後で顕著な身体活動量の増加はみられなかったが,介入の実施日は非実施日に比して身体活動量が有意に高い値を示した.今後は,増加した身体活動量を維持し,日常的な身体活動量を高める方略を検討することが重要である.
24 24 衛生行政のはじまり―医制における学校衛生― 中永征太郎(ノートルダム清心女子大学名誉教授)

平松恵子(姫路大学)

新沼正子(安田女子大学)

医制は七十六カ条からなり、医学教育・医療・薬事・衛生の諸制度を包括した法典として完成させ、医制は1874(明治7)年に公布された。医制にみる学校衛生として、明治の初めに学制(明五)が頒布され、わが国の学校制度はここに創始された。この制度を学校衛生の面からみると、その後の時代の学校衛生へ発展するいくつかの基本的な事項が示され、①感染症の予防と対策、②体力テスト、③学校環境整備、④学校保健指導、⑤学校保健の展開、⑥学校安全と教育、⑦保健教育の開始、以上7項目は現在の学校保健につながるものとして引き継がれている。

令和2年9月1日現在

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